型取り剤、石膏、色付け、額縁
『これでいいや。』
そう思う方が、きっと楽だった。
でも、できなかった。
だから、一つ一つの工程にこだわり、
より良い選択を選び抜き、妥協なくカタチにしました。
――ライフキャストCTM一同

〜色付け・コーティング〜
アルジネートで型取りし、硬石膏で作り上げたライフキャスト。
そのひとつひとつのシワ、指紋、温もりまでもが刻まれた繊細なディテール。
どうすれば、この尊い記憶を壊すことなく、色づけし、守り抜けるのか──
私たちは迷い、悩み、あらゆる手法に挑戦しました。
筆を手にし、刷毛を走らせ、スプレー缶を吹きかける。
良い筆も、良い刷毛も、良いスプレー缶も、惜しみなく試しました。
⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻
筆や刷毛で塗ったとき、最初はその手軽さに希望を感じました。
指の隙間にも入りやすく、狙った繊細な部分も狙いやすい。
しかし、塗料がシワや指紋に入り込みすぎ、子供の細かく薄い指紋を潰してしまう。
イメージとしては、指紋やシワの表現を気にせず石膏に塗料を乗せた"もっちゃり"したテイストになってしまう。

それを解消する為に希釈率を上げて極力薄く塗ると、発色が弱くなるのは必然。重ね塗りを前提とした色付け作業になる。
重ね塗りを繰り返すと次は“筆のラインを消す作業で色が付いていく”感じになってしまい、仕上げコーディングする頃には結果的に厚塗りになり"もっちゃり"したテイストに逆戻り。
この現象は、赤ちゃんのかすかな指紋や微細な凹凸が、筆や刷毛の毛よりも繊細であるため、塗膜に埋もれてしまうことが主な原因だと思われます。
※大人のハッキリとした指紋やシワなら筆や刷毛でも問題なく表現出来ました。
⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻
スプレー缶は、粒子が細かく筆よりも優しいだろうと期待しました。
しかし実際は噴射口が広く、粒子も荒く、想像以上にコントロールが難しい。
距離を誤れば一気に厚塗りになり、逆に細部にはうまく入らない。
「色を乗せる」のではなく「色がかかってしまった」──そんな感覚に近かった。
⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻
※筆・刷毛・スプレーでも、一定のクオリティにはなります。しかし、リアルにこだわる私たちが求める「これでいいや。」と思えるような作品にはできませんでした。
⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻⸻
そして、幾度もの失敗と納得できない仕上がりの連続の中で、ようやく辿り着いた答え。
子供の繊細な指の指紋までディティールを壊さずに表現できる方法。



〜クオリィーと安全面へのこだわり〜
私たちはクオリティーと安全面にこだわって型取りに使用する材質も公表しています。
一般的な手形アートとは一線を画す、医療レベルの精度。
私たちの手形・足形アートには、歯科医療でも使われるアルジネート印象材を使用しています。
これは、歯の細部まで精密に型を取るために開発された専門素材。
赤ちゃんの小さな指先や、柔らかな足裏のしわや指紋までも、驚くほどリアルに再現できます。
歯科の現場で口の中の型取りに使われている安全な素材です。
赤ちゃんや小さなお子さんのデリケートなお肌にも使える、
人体に無害で安心して使用できる材料を選んでいます。

『だからこそ型取りの後に流し込む石膏にも妥協はしません。』
一般的な石膏は繊細なディテールの再現が難しい
石膏は入手しやすくコスパもよく扱いやすいですが繊細なディティールの表現は難しくなります。
なぜかと言うと
石膏は粉を水で練って作る素材ですが、その粒子のサイズが比較的大きいため、
肌のような微細な凹凸(指紋・毛穴・シワ)にまで入り込めません。
➤ 粒子が入りきらない → 細かい凹凸が埋まる → なめらかな表面になってしまう。
〜歯科技工の現場でも使われる高精度な素材「硬石膏」〜

この石膏は、粒子が非常に細かく
硬化後も高密度で滑らかな質感を持つ、歯科技工の現場でも使われる高精度な素材です。
一般的な石膏アートで使用される石膏は乾燥とともに表面にざらつきが出やすく、
粒子が粗いのでシワや指紋の細部まで表現が出来ないのに対し、
硬石膏は変形が極めて少なく
微細なディテールまで忠実に再現することができます。
だからこそ、完成した手形・足形はまさに「今この瞬間」をリアルに閉じ込めた、世界に一つだけの作品。
一点一点手作業でしか決して生まれない、本物の一点ものとして、かけがえのない思い出をカタチに残します。
〜額縁へのこだわり〜
ライフキャストCTMの額縁は、すべて一点一点、職人の手作業による完全オリジナル。
型取りのデザインやサイズに合わせて、一枚の木材から丁寧に仕立てています。
木という素材は、決して完璧ではありません。
小さな節もムラも繊細な傷も抱えながら、そのすべてがただひとつの命のかたちとして時の中で
静かに美しさを深めていきます。
私たちの額縁は自然のままの風合いをそのままに、塗装を纏わせず植物のオイルでそっと磨き上げます。
生まれたての白木は、陽ざしにあたたまり空気に触れ、私たちと同じように呼吸しながら
少しずつその肌を変えてゆくのです。
やがて深い飴色に育つ頃には、それは単なる色の変化ではなく、
年月を重ねた【証】となり、
まるで家族の思い出や愛情が静かに額縁に染み込んでいくかのように、
共に時を刻み続けていきます。


黄金比
黄金比(約1:1.618)は、古くから「最も美しい比率」とされ、絵画や建築など様々な分野で用いられてきました。
額縁においても、作品の見栄えを良くするために黄金比が意識されることがあります。
黄金比と額縁の関係
黄金比を額縁に適用する場合、作品のサイズと額縁のサイズ、そして額縁の余白部分のバランスを考慮します。
例えば、作品の縦横比が黄金比に近い場合、額縁も黄金比に近い比率にすることで、より調和の取れた印象を与えることができます。
黄金比が使われている作品例
- 絵画:レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」や、葛飾北斎の「富嶽三十六景」など、多くの絵画作品で黄金比が使われていることが知られています。
- 建築物:ギリシャのパルテノン神殿や、エジプトのピラミッドなど、歴史的な建造物にも黄金比が用いられています。
- その他:名刺、はがき、Appleのロゴなど、身近なものにも黄金比が使われています。


白銀比
白銀比 ― 静けさの中に宿る、日本の美
黄金比が西洋の「華やかさ」や「完璧」を象徴するなら、
白銀比は東洋――とりわけ日本に息づく「調和」と「余白の美」を体現する比率です。
約1:1.414というこの静かな比率は、法隆寺、襖、畳、仏像、そしてキャラクターの造形にまで宿り、無意識に私たち日本人の心を落ち着かせてきました。
⸻白銀比の額縁 ― 機械では生まれない、日本的な“間”
私たちがつくる白銀比の額縁は、機械による量産品ではありません。
わずかな比率の違いですが、みえ方や美しさを左右します。すべて手作業で、こだわって仕上げており
白銀比は単なる「寸法」ではありません。作品と空間の間に、凛とした“間(ま)”を生み出す力があるのです。
⸻世界にひとつだけの比率を。
日本の感性に根ざした、「美の器(うつわ)」です。
一つひとつの木目、角度、手触りを感じながら、
まるで茶碗を仕立てるように丁寧に、世界に一つの寸法を形にしています


Lien Ratio ― リアンレシオ
“つながり”が宿る、新たな美の比率
黄金比が「完璧さ」や「神の比率」として人々を魅了し、
白銀比が「調和」や「間」の美として日本文化に深く根ざしてきたならば、
Lien Ratio(リアン・レシオ)は、“つながり”そのものを形にする比率です。
Lien(リアン)は、フランス語で「絆」や「つながり」を意味します。
この比率は、誰かを想い、手を取り合うような“感情の余白”を生むように設計されています。
⸻Lien Ratioの額縁 ― 絆の記憶を、美しくとどめる器
私たちがつくるLien Ratioの額縁は、単に立体を収めるための空間ではありません。
**手形や足形、写真、名前――それらを包み込む“感情の空間”**です。
飾るための「比率」ではなく、想いを閉じ込め、寄り添い続ける比率。
わずか1.169というこの独自比率は、縦でも横でもない、
どこか「人の温度」に近いバランスを持ちます。
均整のとれた構図ではなく、わずかなズレや揺らぎが、かえって深い“人間らしさ”を宿す。
それは、赤ん坊の小さな指のしわや、足裏のふくらみが語るストーリーそのものです。


〜品質と誇りの証として職人の焼き印が刻まれる〜
焼き印は、職人の手で確かに仕上げられたことを示す“品質の証”
大量生産にはない「その一つだけ」の特別感が生まれます。贈り物や記念品としても、より“思い出に残る”存在に。

年月とともに木の色味や風合いが変化していくように、
焼き印もまた、あなただけの時間を刻みながら味わいを深めていきます。
『この額縁が、大切な思い出や人とのつながりを飾る「特別な場所」となりますように。
そして、その隅に刻まれた小さな印が、作り手のまごころとして感じていただけたなら、何よりの喜びです。』森井匠


〜ライフキャストCTMの作品は、半永久的な保存性を備えています〜
高密度で劣化に強い硬石膏を使用し、完成後はウレタンコーティングで防水・防汚・耐紫外線加工。
さらに、密閉型の額装ディスプレイで湿気やホコリ、衝撃からもしっかり守ります。
この三重構造により、作品は20〜30年、あるいはそれ以上の年月にも耐えうる保存性を実現。
単なる記念品ではなく、「未来へ託すカタチ」として大切に残せる品質です。
耐久性を支える3要素
① 硬石膏
型取り後に使用する石膏は非常に高密度で硬化後の強度が高いため、湿気や劣化に非常に強い。
・通常の石膏に比べて微細な気泡や亀裂が入りにくい。
・加えて、仕上がりが丁寧で「保存用のキャスト材」としても十分なレベルです。
② ウレタンコーティング
・表面を防水・防汚・耐紫外線加工できる。
・黄ばみや変色が起きにくく、石膏の表面劣化を大幅に抑制。
・水分や油分に弱い石膏を、完全に「封じる」ような保護が可能。
③ 額縁+密閉ディスプレイ
・アクリルの額縁でホコリ・湿気・直射日光を遮断。
・額装することで、破損リスクも格段に減ります。
硬石膏 + ウレタンコーティング + 額装保存の組み合わせならば20~30年は余裕で保てる保存性があります。
適切な保管環境さえ守れば、それ以上の年数でも風化せずに残すことは可能です。
〜それは、作品を守り、魅せるための“静かな額縁”〜
国内外の美術館や芸術ギャラリーでも数多く使用されるその品質は、単なる装飾を超え、作品の長期的保存・演出の両面で重要な役割を果たしています。
作品とフレームの間に生まれる、わずか数センチの空間。
そこにマットボードが入ることで、視線は自然と主題に導かれ、作品そのものの世界観が一層際立ちます。
美術館が採用する理由は、美しさだけではありません。
酸を含まないアシッドフリー素材は、時間の経過とともに作品を劣化から守り、何十年にもわたって大切な一枚を支え続けます。
たとえ日常の空間に飾る一枚であっても、プロが選ぶ基準を知っている人だけが手にできる“静かな格”。
あなたの大切な作品を、格調高く、そして永く輝かせるための確かな選択。それがマットボードです。

